母のスリッパ

ここ数年は2年に1足くらいのペースで母の靴を作っていましたが、この2足のスリッパが最後となりました。出かけるときは私の作った靴を履き、娘が作ったのよと自慢する母でした。

もちろんこのスリッパも周りの人たちから、素敵ねと声かけられ、注文とろうかなんて話していました。

あっという間に昨年7月片方のスリッパと一緒に逝ってしまいました。お気に入りだったお花のスリッパは私の元に戻ってきました。

嬉しそうにスリッパ履いてくれた母の顔は忘れません。

現在工房内に母のパッチワークの作品を展示して、皆さんにみていただいており、母も喜んでいることと思います。

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大平 由紀子